サヌカイト開発、斜面崩落がきっかけ? 奈良・二上山の旧石器遺跡
太古から石器の原料として使われてきた「サヌカイト」の原産地とされる奈良県香芝市の鶴峯荘(つるみねそう)第1地点遺跡が約40年ぶりに再発掘され、丘陵の斜面崩落をきっかけに、原石採掘などの開発が始まった可能性が明らかになった。県立橿原考古学研究所(橿考研)などによる研究グループが23日、発表した。
旧石器時代のサヌカイトの原産地で開発が始まった契機に、考古学の手法で迫るのは異例だ。調査成果は27日、東京都千代田区の明治大で開かれる日本旧石器学会で発表される。
奈良と大阪の府県境に位置する二上山北麓(ほくろく)地域は「サヌカイト」と呼ばれる岩石の一大産地で、1967~72年に、のちに同志社大教授となる松藤和人さんが仲間と一緒に踏査。鶴峯荘第1地点遺跡(標高約90メートル)を発見し、1千点以上の石器を採集した。84、85年には当時の香芝町教育委員会が発掘調査し、西日本の旧石器時代を特徴づける石器製作技術とされる「瀬戸内技法」の関連遺物を中心とする石器群を確認した。
今回、橿考研の光石鳴巳・企画学芸部長を中心とした研究グループが、香芝市の協力を得て、サヌカイト原産地遺跡の実態を解明するため、昨年11月から1カ月余り、約29平方メートルの山林を再発掘した。
出土した土層から見えたモノは?
光石さんによれば、出土した…
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