慢性腎臓病(CKD)セミナー
広告特集 企画・制作 朝日新聞社メディアビジネス局

腎臓には、心臓から送り出される血液(1分間に5ℓ)のうち2割が流れ込んでいます。すなわち1分間に1ℓで、このうち約5分の1がろ過されて尿として排泄されます。
腎臓の主な働きは、①いらないものを「捨てる」、②必要なものを「回収する」、③最善の体内環境を「調節・維持する」の3つです。いらないものを尿として捨てることができるように、血管が糸の球のようになった糸球体で血液をろ過します。糸球体内圧は
50㎜Hgほどで、この力を使って血液をろ過します。そして、捨てたものの中には水分や塩分など身体に必要なものも混じっているので、尿細管という場所で回収します。
また、腎臓は尿をつくるだけでなく、体内の環境を整えるために造血ホルモンのエリスロポエチンの産生、血圧を調節するホルモンであるレニン・アンジオテンシン・アルドステロン系の産生、骨の代謝に関わるビタミンDの活性化といった重要な働きもつかさどっています。したがって、腎臓が悪くなると、貧血になる、血圧が上がる、骨が弱くなるなど全身に影響が出てきます。

腎臓が悪いということは、1つは糸球体が劣化して「捨ててはいけない」ものが捨てられているということです。本来、赤血球やたんぱく質は尿に出ませんから、尿検査をすればわかります。2つめは、糸球体の数が減って「捨てなければいけない」ものを捨てていないということです。血液検査をすると、筋肉から出る毒素のクレアチニンや食べ物から出る老廃物(尿素窒素)が高くなることでわかります。クレアチニンは全世界共通の指標で、クレアチニン値、年齢、性別から推定したeGFR(推定糸球体ろ過量)から、腎臓の機能が100点満点中何点かを知ることができます。正常値は60点(60㎖/分/1.73㎡)以上です。
CKDは腎臓本来の働きが徐々に悪くなっている状態で、尿に異常があるか、eGFRが60未満かのいずれか、または両方が3カ月以上続く状態なら、原因が何であれ慢性的な腎臓の障害であるとしてCKDと診断します。CKDの重症度はG1〜G5の5段階に分類され、ステージが悪くなるにつれて、将来透析が必要になったり、心臓や血管の病気で亡くなるリスクが高くなります。
糸球体も血管ですから、糖尿病や高血圧など血管がダメージを受ける病気を持っている方はCKDをしっかり予防し、対策を講じることが大事です。CKDはかなり進行しないと自覚症状が現れません。早期発見のためには検査が大切です。毎年健康診断を受けましょう。