「選挙行かないで文句、ダサい」 栃木県内でも「選挙割」続々

池田拓哉
[PR]

 投票したら飲食店などで割引サービスを受けられる「選挙割」の取り組みが栃木県内でも広がっている。仕掛け人たちは、若者の政治参加や地域活性化につながってほしいと期待する。

 栃木市では若手経営者らが企画。投票日の31日から11月30日まで、市内の飲食店や洋服店、ネイルサロンなど15店舗で実施される。サービスを受けるには、投票所で希望者に発行される「投票済証」が必要だ。各店舗は「500円割引」「ジェラートプレゼント」などの特典を用意した。

 市内で古着店を営む青木良太さん(37)が発案した。若者との何げない会話で発せられた「選挙に行っても何にも変わんないすよね」がきっかけだった。

 「選挙に行かないで文句言ってるのはダサい」。青木さんは会計金額から1千円の割引サービスを経営する2店舗で実施することにした。周囲の経営者も続々と賛同してくれた。

 3児の父。来年4月には市長選もある。「若い人に自分の子どもの未来を考えてもらいたい。地方選挙も大事。そのために一石投じた」。インスタグラム「すりーぶらざーず」で参加店を紹介している。

 鹿沼市では、スーパー「ヤオハン」や写真店、書店など10事業所が「選挙割」に参加した。住民組織「かぬま選挙割実行委員会」が企画した。11月1~14日(ヤオハン6店舗は7日まで)、投票済証で特典を受けられる。

 市内の東部台地区で2015年の市議選から始まり、市全域に広がった。実行委の浜野昌平代表(80)は「新しいお客さんが来るようになった店もある。地域の活性化にもつながっている」。20年の市長選では2427人が「選挙割」を利用。同11月の知事選は1503人だった。

 小山市のスーパー銭湯「みつば湯楽院」は29日から、投票済証を持参した客への割引サービスを始めた。11月3日まで平日700円、土日祝800円の入浴料を400円に割り引く。投票日の31日は18、19歳に限って無料となる。(池田拓哉)

【動画】40秒でわかる!衆院選、投票ってどうやるの?