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 日韓関係が悪化するなか、両国の市民らによる地道で根強い交流が続いている。国境に浮かぶ長崎県・対馬では29日、共同で漂着ごみ清掃や慰霊祭が開かれ、歴史や共通の課題に対して思いを分かち合った。

 長崎県対馬市北西部の井口浜海岸で29日、日韓の若者らによる漂着ごみの一斉清掃イベント「2019日韓市民ビーチクリーンアップ」があった。海を越えて漂着するごみ問題にともに取り組もうと、市と釜山外国語大が主催。同大で日本語を学ぶ学生約60人や県立対馬高校の生徒約100人、ボランティアの計約330人が参加した。

 一帯には、ペットボトルや空き缶、発泡スチロールやポリ容器の破片、流木が大量に打ち上げられていた。今月下旬に島を襲った台風17号の影響も受け、ごみが増えたとみられる。参加者は手分けして拾い集める一方、若者たちは勉強中の相手国の言葉で話しかけたり、スマホで一緒に写真を撮ったりするなど交流もあった。

 対馬では特に韓国側に面した西海岸は、北西風に乗ってごみが大量に流れ着く。回収してもきりがない状況という。

 釜山外大は2003年から毎年、学生を対馬に派遣して住民とともに海岸清掃を続けており、17回目となる。今回は悪化する日韓関係の余波で対馬でも観光客が激減する中での開催となったが、学生たちは例年通り来島し、海岸清掃の後、解決策をさぐるワークショップも開いた。住民からは「本当によく来てくれた」という声が上がった。比田勝尚喜市長は「民間交流は続けていかなくてはならない。こうした活動が、漂着ごみ減少につながれば」と話した。

 釜山外大4年の崔範宇(チェボムウ)さんは3回目の参加。「対馬の人と一緒に清掃できて、意味があった。来る度に、いい思い出になる」と話し、韓国に帰ったら友達にも伝えたいという。対馬高1年の田中香羽(こはね)さんは「交流が楽しくて、ごみも減って、いい行事。もっと広めていきたい」と話した。(佐々木亮)

■「悲劇、風化させず伝え…

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