首相補佐官からの問い合わせ、総務相認める 総務省、7日にも報告へ
安倍龍太郎
安倍政権下で放送法の政治的公平性について首相官邸側と総務省側とのやりとりを記した内部文書とされる資料をめぐり、松本剛明総務相は6日の参院予算委員会で、政治的公平性の解釈を追加する過程で礒崎陽輔首相補佐官(当時)から総務省に問い合わせがあったことを認めた。「補佐官から問い合わせを受け、これを契機として解釈の補充的な説明が示された」と語った。
文書には、解釈が追加される過程で礒崎氏が総務省側に働きかけを行うやりとりが記されている。松本氏は、文書にある内容の一部を認めた形だ。また、予算委の与党側理事は6日の理事会で、文書が総務省内に存在するかどうかや文書の位置づけについて、総務省が7日にも理事会で報告するとの見通しを示した。
文書は立憲民主党の小西洋之…
- 【視点】
スティーブン・レビツキー とダニエル・ジブラットが『民主主義の死に方』で、デモクラシーにはやわらかいガードレールのようなものがあると言ったのはよく知られている。寛容と自制心が大事なのだが、それを発揮する対象は多岐にわたる。裁判所、学問・研

放送法めぐる総務省文書問題
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