第2回ぬぐえぬ疑問、とまらない涙 事務作業にコロナ…追い詰められる教員

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編集委員・氏岡真弓
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 朝学習や行事の計画表、生活指導、新型コロナウイルス対策の書類……。

 A4判で厚さ10センチほどのファイル3冊分。中部地方のある市立小学校で今年の1学期、教職員に配られた資料だ。

 「なぜ?」

 「何のため?」

 「必要?」

 持ち主の女性教諭(33)は、はさんである資料のあちこちに、そのつど疑問に思ったことを書き込んだ。

 百人一首の暗唱は、その意味もわからない1年生にさせる意味があるのか。

 計算にかかった時間を計り、順位をつけて表彰状を出し、通知表に書き込むことまでしなければならないのか。

 そんな疑問だ。

 「子どもにとって意味があるのかな。しなくていい仕事ではないかな。そんな『?』の連続で」

 今年4月、育児休業が明け、いまの小学校に異動した。それまでとは雰囲気がまるで変わっていた。

 新型コロナなど様々な事情が重なり、業務が大幅に増えていたからだ。

 年度初めは、ただでさえ忙しい。学級の児童名簿や引き渡しカード作り、違う学年同士の「縦割り班」の編成や下足箱のシール貼りに追われるからだ。

 さまざまな締め切りが2日後、3日後、1週間後と押し寄せてくる。

 そこに、コロナに備える雑務が加わった。

教員の長時間労働の実態を伝える連載の2回目。記事の後半では、新型コロナウィルスの感染拡大の影響のほか、長時間労働の実態が反映されないシステム上の問題にも言及しています。

体調崩し、ゼリーしか食べられず

 音楽の楽器の演奏はどうする…

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