自宅と共に焼けた制服、迎えた卒業式 「安心して待っていて」

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松尾葉奈
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 大船渡市立綾里小学校6年の泉佳澄さん(12)は卒業式で、4月から進学する東朋中の制服に身を包み、笑顔を見せた。「みんなと同じ制服が着られてうれしい」。家とともに制服が焼けてしまったが、周りの支援を通じて何とか制服での出席がかない、母の恵さん(45)とともに喜んだ。

 中学の制服が石浜地区の自宅に届いたのは、火災が発生する数日前だった。試しに着てみて、丁寧にたたんで箱に入れておいた。「似合うかな」と不安だったけれど、楽しみだった。

 火災が起きた2月26日。小学校から弟と避難した近くのコミュニティー施設に、恵さんが迎えに来た。恵さんが職場から急いで自宅に戻ったときには、もう火は庭の植木まで燃え移り、持ち出せたものは薬や位牌(いはい)、ぬいぐるみぐらいだったという。「もう家はない。でも、命があることが一番大事だから」。そう告げられ、涙があふれた。

 避難指示が拡大し、越喜来小…

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この記事を書いた人
松尾葉奈
ネットワーク報道本部|都庁担当
専門・関心分野
災害、地方の若者、ジェンダー、平和構築

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