深掘り

第8回重要資源は囲い込め 「外から買えばいい」時代の終焉と日本の打ち手

有料記事

編集委員・大鹿靖明 真海喬生
[PR]

 米中両国が経済の「武器化」を競うのに呼応するかのように、重要資源を自国内に囲い込もうという「資源ナショナリズム」が世界で強まる。「必要な物は外から買ってくればいい」。グローバル化時代のそんな考え方は過去のものになり、日本政府も資源確保にひた走る。

 経済産業省が、希少資源の自前化に動き出している。

 所管の独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構(JOGMEC)と総合商社の双日は昨夏、米アルコアが持つ豪州のアルミナ(酸化アルミニウム)精錬所で、ガリウムを生産する共同契約を結んだ。

 ガリウムは、少量を加えるだけで性能を飛躍的に向上させられる「レアメタル」の一つ。アルミをつくる際の副産物として得られ、次世代半導体やLEDの材料となる。

 日本は世界最大のガリウム消費国で、年間150トンを必要とする。うち中国から仕入れるのは55トン。この代替に「十分なキャパシティー(能力)はある」と豪州でのプロジェクトを支援する経産省鉱物課長の山口雄三は言う。

 ただ、もし中国が安売りを仕掛けてきたらどうなるか。日本メーカーは中国産になびき、資源確保の努力が水泡に帰すかもしれない。

希少資源の加工は高いハードル

 経産省はこうした事態を防ご…

この記事は有料記事です。残り2423文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

この記事の続きを読むなら今がお得。初回1カ月無料+Visaギフトカードが当たる▶今すぐ登録


関連トピック・ジャンル

ジャンル