インタビュー

ドイツ首相が訪中、習氏と会談へ 欧州の結束示せるか 識者の視点

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聞き手・寺西和男
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 ドイツのメルツ首相が25日、北京で中国の習近平(シーチンピン)国家主席と会談する。昨年5月の首相就任後初めてとなる訪中は、世界2位と3位の経済大国である中国とドイツの今後の関係を占う試金石となる。ドイツ世界地域研究所(GIGA)のユリア・グロルハラー研究員(欧州・中国関係)に、ドイツ側の狙いについて見方を聞いた。

 ――今回の訪中の狙いは何でしょうか。

 メルツ氏が訪中を決めた主な要因は、経済的な課題への対応だと思います。独中の経済関係は非常に複雑です。

 ドイツの自動車産業が中国に大きく依存する一方、(中国側の規制による)市場アクセスの非対称性の問題を抱えています。中国資本の半導体メーカー「ネクスペリア」(本社・オランダ)の問題を受けた、半導体をはじめとする中国の輸出規制ではドイツ経済は深刻な影響を受けました。輸出規制の緩和に向けた合意ができれば訪中は大きな成功と言えるでしょう。これがメルツ氏の最優先課題だと思います。経済が地政学的な展開と密接に結びついているため、ドイツは中国との対話をさらに必要としています。

 ドイツは中国を「パートナー、競争相手かつ体系的なライバル」と位置づけてきました。欧州連合(EU)でもこの三つの要素を採用しており、中国のこの位置づけは変わらないと思います。

 メルツ政権下の対中戦略で変化しつつある点は、純粋に中国に関与することを重視したアプローチから、戦略的なリスク軽減への移行がより強まっていることです。重要な分野での協力関係は維持しつつ、経済面での中国依存リスクの軽減はこれまで以上に重要になっています。

 ――欧米の溝が深まっていることでドイツは中国との関係強化に動いているのでしょうか。

 ドイツは中国とビジネス面で…

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この記事を書いた人
寺西和男
経済部次長
専門・関心分野
欧州の政治経済、格差、ポピュリズム

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