インタビュー

中国発の沖縄「偽の歴史」情報 米識者「日米同盟の弱体化が狙いか」

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聞き手・牧野愛博
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 日中関係が昨年秋から緊張しています。中国メディアやネットの一部では、沖縄を琉球と呼んだり、日本への帰属に異議を唱えたりする論調が見られます。米ワシントン大博士課程で現代日本史と国際関係を研究し、第2次世界大戦を専門とする研究者のディラン・プルング氏は中国の狙いについて「沖縄の独立を達成できなくても、日米同盟を弱体化できればよいのだ」と語ります。

 ――中国はどのような主張をしていますか。

 中国の学者や国営・中国共産党系メディアは、「1609年の薩摩の侵略後も琉球は中国の属国であり続けた」と主張しています。さらに、北京は沖縄の法的地位が「未定」であると主張しています。日本が独立し、米国による琉球諸島の支配を認めた1951年のサンフランシスコ平和条約についても、中国やソ連を排除する冷戦の地政学的連携を追求するものだとして妥当性を疑問視しています。

 さらに、一部の分析によれば、中国の国家が主導する(研究)機関は、日本の琉球に対する主張は「偽の歴史」であるだけでなく、「日本の軍国主義拡大の一環として日本の支配を正当化するために作られた」と主張しています。

 この組織的な「偽の歴史」キャンペーンによって、シンクタンクや他の機関が「共産党の指示や習近平(シーチンピン)国家主席の意図に配慮して琉球関連の文書を大量生産し始めた」と推測されています。

 さらに重要なのは、中国とかつての沖縄との朝貢関係に関する主張が、沖縄のような重要な米軍基地がある地域に対する日本の主権の正当性を損ねる可能性があり、インド太平洋における米国の力の投射を弱める可能性があるということです。

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この記事を書いた人
牧野愛博
専門記者|外交担当
専門・関心分野
外交、安全保障、朝鮮半島

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