復帰公演に世界が注目、BTSって何がすごいの? 4つのポイント
韓国の7人組グループ「BTS」が21日夜、ソウル市内で約3年半ぶりにコンサートを開き、国内外から大勢が集まりました。BTSとはどんな存在で、何が人々をひきつけるのでしょうか。ポイントを解説します。
ポイント
①世界的なスーパーアイドル
②「幸せ追求しよう」といったメッセージ
③兵役と再結集の経緯
④世界中に「アーミー」がいる影響力
①米国でもブレイク、世界的なスーパーアイドル
BTSは、2013年に「防弾少年団」というグループ名でデビューした。韓国語で「バンタンソニョンダン」と呼び、BTSはその頭文字からきている。ヒップホップグループとして出発し、その後、多様なポップの要素を取り入れるようになった。ダイナミックでキレのあるダンスでも知られ、韓国の伝統舞踊などの要素も加えている。
20年にリリースした「Dynamite(ダイナマイト)」はK―POPアーティストとして初めて、米国で最も影響力のある音楽ランキング「ビルボード」のシングルチャートで1位となった。これまでに「Life Goes On(ライフ ゴーズ オン)」「Butter(バター)」など計6曲が1位を獲得した。米国音楽界最高の栄誉とされるグラミー賞に3年連続ノミネートされるなど、その世界的な人気から「21世紀のビートルズ」とも称されるスーパーグループだ。所属事務所の公式ユーチューブチャンネルの登録者数は8千万人を超えている。
②「自分だけの幸せを追求しよう」といったメッセージ
人口の半分がソウル・首都圏に集中する韓国は、激しい受験戦争や就職難、格差が社会問題化している。個人の努力よりも、親の収入や不動産などの基盤で人生の方向が決まってしまう「スプーン階級論」という言葉がある。持てる者は「金のスプーン」、持たざる者は「土のスプーン」などと呼ばれる。
BTSのメンバー7人は、光州、大邱、釜山など、ほとんどがソウル・首都圏以外の出身だ。17年の曲「MIC Drop」の中で「金のスプーンを何人もたたきのめす」と歌っており、彼らは持てる者の側ではなかった。「防弾」には、競争や格差、偏見などによる苦しみから10代、20代を守る、という意味があると言われる。
誠信女子大の金正燮(キムジョンソプ)教授によると、彼らの曲が発するメッセージは「他人の基準でなく自分だけの幸せを追求しよう」「(経済格差や受験戦争といった)社会の弊害を打破しよう」といった五つのカテゴリーに大別できるという。
③「再結集」の経緯 韓国特有の問題、兵役をめぐる議論は
北朝鮮と休戦状態にある韓国において、男性には兵役義務がある。BTSでは最年長のJINさんが22年12月に陸軍に入隊したのを皮切りに、全員が兵役に就いた。
韓国では、スポーツや芸術の活動で国の評価を高めたり、文化の伝達に貢献したりした場合、兵役が免除される特例がある。ただ、伝統芸能でないアイドルは対象外だった。メンバーと兵役義務との関係をめぐっては、兵役で活動が制限され、グループが解散したら「国家的損失になる」として特例を認めるべきだという主張があった一方、「公正性や軍人の士気にかかわる」として義務を果たすべきだとの反論もあった。
アイドル活動を特例に加えるかどうかは韓国国会でも結論が出ず、メンバーは兵役を履行。24年夏以降、順次除隊し、最後となったSUGAさんも昨年夏に兵役義務を終えた。グループとしての公演は22年10月以来となる。
④世界中に「アーミー」、音楽以外の動向でも影響力
日本デビューを果たした14年を含め、毎年のようにワールドツアーを行い、楽曲のパフォーマンスだけでなく、日常的な様子なども動画配信することで「アーミー」と呼ばれるファンを世界中に広げていった。
BTSは今や世界のポップアイコンとして、社会的な影響力も発揮する。
18年9月、リーダーのRMさんが国連本部でスピーチを行った。「他人の目を気にすることなく、自分自身を好きになってほしい」といったメッセージは、若者を中心に世界で大きな共感を呼んだ。
20年に米国の人種差別抗議行動への寄付をアーミーが呼びかけた際は、わずか1日で100万ドルを集めたという。
この記事の続きを読むなら今がお得。初回1カ月無料+Visaギフトカードが当たる▶今すぐ登録














































