第2回迫る津波、ひきこもりの弟は家を出なかった 兄「居場所さえあれば」

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松尾葉奈
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 あの日、ひきこもりの弟は外に出られなかった。どうすることもできなかったのか。いや、できたのかもしれない。でも、どうしたら――。14年が経つ今も考え続けている。

 小学校の非常勤講師だった佐々木陽一さん(44)は2011年3月11日、岩手県陸前高田市の実家の外で、卒業生へのビデオレターを撮影していた。午後2時46分、ドンと突き上げるような揺れに襲われた。直後に大津波警報を知らせる防災無線が鳴り響いた。

兄も母も出てこない

 揺れが続く家の中では、母のみき子さん(当時57)が棚から落ちた物を拾っていた。

 すると、弟の仁也さん(当時…

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この記事を書いた人
松尾葉奈
ネットワーク報道本部|都庁担当
専門・関心分野
災害、地方の若者、ジェンダー、平和構築