捜査対象者殴った罪、1人は「暴行の意思はない」 巡査部長ら初公判
家宅捜索中に捜査対象者を殴ったとして、特別公務員暴行陵虐罪に問われた大阪府警捜査4課の巡査部長ら4人の初公判が23日、大阪地裁であった。
人見寛大(たかひろ)被告(36)は「暴行の意思はない」と起訴内容を否定。溝畑一成被告(34)は一部を否定し、関坂祐二被告(42)と鈴木貴士被告(36)は「間違いありません」と認めた。
4人は昨年7月15日午後9時ごろ~16日午前0時ごろ、国内最大規模のスカウトグループ「ナチュラル」の捜査で大阪市西区のビル一室を家宅捜索中、捜査対象者の20代男性のスマートフォンを顔認証システムで解除する際、男性の腹を殴ったり髪を引っ張ったりするなどしたとして、在宅起訴された。
関坂被告と溝畑被告は被告人質問で、解除にあたって髪を引っ張ったりあごをつかんだりするのは、身体検査令状に基づく「適法な範囲の有形力行使と思っていた」と説明した。
溝畑被告は「これまでも捜査対象者の髪をつかむ現場はあった」と話し、検察官から「一生懸命やったのに停職処分となったのはおかしいと思うか」と問われ、「はい。でも仕方ない」と答えた。
検察側は両被告に拘禁刑1年を求刑し、結審した。人見被告と鈴木被告の裁判は分離された。
府警は今年1月、同罪で逮捕・起訴された元警部補(52)と元巡査部長(33)=いずれも有罪確定=を懲戒免職とし、在宅起訴された4人と捜査を指揮した警部を停職6カ月とするなど、計12人を懲戒処分にした。
警部については、暴行の様子を映したカメラ映像を「ない」と検察に虚偽報告したとして、犯人隠避の疑いで書類送検している。
府警によると、溝畑被告、関坂被告、鈴木被告の3人は退職しているという。
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