【動画】キーウ北郊外にあるホストメリの空港事務所。ロシア軍によって破壊された=2026年1月、喜田尚撮影
【連載】ウクライナ 失われた正義
5年目に入ったウクライナ侵攻。ロシアによる侵攻前から長年にわたって取材を続けてきた記者が再びウクライナへ。多くの命が奪われた社会で暮らす人々の言葉から「正義」とは何か考えます。
首都キーウの中心部から北西へ向かう。郊外のホストメリにあるアントノフ国際空港は雪に覆われ、木々が白く凍りついていた。気温は零下17度。厳重に警備された入り口の小屋で、ID認証機付きのゲートをくぐった。
ここはロシア軍が侵攻初日の2022年2月24日、大量の攻撃ヘリで兵器と兵員を運び、一気にキーウを制圧しようとした場所だ。ゼレンスキー大統領を殺害し、ロシアの言いなりになる「臨時政権」を樹立する――。そんな計画だったとされる。
私は侵攻開始の当日、キーウ中心部にいた。シェルターとなったホテルの地下で、空港の戦闘の情報をつかもうと必死になっていた。
戦闘車両の残骸 戦争犯罪を示す証拠に
あれから4年。取材を思い立ったのは、ロシア軍の電撃戦が失敗し、戦争の行方を変えた現場を自分の目で確かめたいと思ったからだ。いまどうなっているのか。
取材は空港を所有する航空機…
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