現場から

第4回劇場はいまだ死なず 爆破から間一髪生還、俳優が伝える侵攻の不正義

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ウクライナ南西部ウジホロド=喜田尚
【動画】ロシア軍に占領された東部マリウポリの「ドラマ劇場」。町のシンボルで侵攻時は多くの住民が逃げ込んだが、ロシア軍の爆撃により破壊された=喜田尚撮影、ロイター

【連載】ウクライナ 失われた正義

5年目に入ったウクライナ侵攻。ロシアによる侵攻前から長年にわたって取材を続けてきた記者が再びウクライナへ。多くの命が奪われた社会で暮らす人々の言葉から「正義」とは何か考えます。

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 今年も「3月16日」がめぐってきた。ロシア軍の全面侵攻が始まってまもない2022年3月16日、東部ドネツク州の港湾都市マリウポリで、街のシンボルだった「ドラマ劇場」が爆破された。

 「あの朝は本当に寒くて、上の階の衣装室に着るものを取りに行こうとしていました」

 生存者のウィラ・レベディンスカさん(67)は、そう画面越しに当時の様子を語り始めた。ドラマ劇場で活動していたベテラン俳優だ。所属劇団の紹介でインド出張中だったレベディンスカさんとオンラインで話した。

爆弾投下 蘇生させようと娘の顔をたたく両親も

 ロシア軍の攻撃が激化した3月初めから、劇場の半地下にあった発声練習室で寝起きしていた。爆破の直前、劇場内には千人を超える住民が避難していた。地下から最上階まで人でいっぱいだった、とレベディンスカさんは話した。

 街を包囲したロシア軍が住宅…

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