第2回多様化する部活のニーズ だが地方では活動の受け皿確保は「困難」

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河原田慎一
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 吹奏楽コンクール京都府大会が迫った7月中旬の土曜日。

 府中部の山あいにある南丹市立殿田中学校の音楽室に、交響詩曲「西遊記」(福島弘和作曲)のリズミカルなサウンドが響いた。

 殿田中吹奏楽部の部員は16人。全校生徒数約80人の学校の中では大所帯だが、副部長の永口明香里さん(3年)は「少ない人数で音をつくるのも楽しいけど、正直言うと、楽器(を吹く人)が1人ずつで、さびしい」。

 そんな殿田中での練習に、約35キロ離れた綾部市立八田中の渡辺ことさん(3年)の姿があった。両校は合同バンドとして、吹奏楽コンクールに挑戦した。

 渡辺さんは、平日は自身が通う八田中で練習。合奏練習のある土曜日に、電車や保護者の車で約40分かけて殿田中にやってくる。

 この日は曲の最後まで通して合奏することができた。「最後までいった! よう頑張ったな」。指揮を振り終えた殿田中の森下悠児教諭(30)が笑顔で声をかけると、両校の生徒は「おーっ」と歓声をあげ、拍手をして喜んだ。

 八田中吹奏楽部の部員は8人だが、コンクール出場を希望したのは渡辺さん1人だけ。顧問の船越寿子教諭は、「『吹奏楽を楽しむだけでいい』という生徒もいる。価値観も多様化した」と話す。

吹奏楽部の地域移行をあきらめた自治体も

 生徒が部活動をする理由は様…

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この記事を書いた人
河原田慎一
ネットワーク報道本部|吹奏楽などの音楽系主催事業
専門・関心分野
公共交通、イタリア文化、音楽
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    高橋真樹
    ノンフィクションライター
    視点

    私はこれまでの取材で、少子高齢化が進む地方に足を運んできましたが、地方では、それぞれが抱える課題やニーズは幅広く、都市部と比べてよりフレキシブルな対応が求められていました。部活動も例外ではありません。 小さな地域では、記事にあるように、顧

    2025年9月29日 18:36
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    内田良
    名古屋大学大学院教授=教育社会学
    視点

    教員の長時間労働の主たる要因として部活動指導があることから、部活動の地域移行の機運が高まりました。すなわち、学校から部活動が切り離されて、地域社会の活動として再編されるかたちです。 これはもっともわかりやすい、あるいはもっとも徹底したかた

    2025年9月29日 20:10

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