インタビュー

第16回経験した差別の「再燃」、知日派教授が懸念 高市総裁と日本への期待

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聞き手・伊藤弘毅
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 高市早苗衆院議員(64)が自民党総裁に選ばれました。「保守強硬派」と評される高市氏を、東南アジア各国はどう見ているのか。タイのタマサート大学政治学部教授で、日本への留学経験もある「知日派」のキッティ・プラサートスック氏に聞きました。

 ――高市氏が自民党総裁に選ばれました。

 麻生太郎元首相(85)ら党内の実力者が権力を誇示し、決選投票に残った小泉進次郎氏(44)との比較で、「上の世代」を望んだ。そう見ています。小泉氏は農林水産相としてコメの価格抑制で実績を残しましたが、まだ若すぎるということでしょう。

 トランプ米大統領に対応するカウンターパートとしても、高市氏がふさわしいと見たのかもしれません。ロシアのプーチン大統領や中国の習近平(シーチンピン)国家主席らが居並ぶなか、強い個性や経験を備えた指導者を欲する状況に合致します。

 そして、若い世代で右傾化が進んでいる兆候だとも受け止めました。今夏の参院選で「日本人ファースト」を掲げた参政党が勢力を伸ばすなか、自民党は保守票を取り込める指導者を選んだのではないでしょうか。

 ――高市氏が首相に就くと、東南アジア諸国連合(ASEAN)各国はどう感じるでしょうか。

日本とEUに期待する役割

 日本との関係において、指導者の政治的志向や歴史認識は、障害にはならないと思います。安倍晋三政権も右派的とされましたが、ASEANとの関係を重視し、各国で高く評価されています。安倍氏の「弟子」のような存在の高市氏が首相に就いても、混乱は生じないでしょう。

 一方で、日中や日韓関係が悪…

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この記事を書いた人
伊藤弘毅
アジア総局員兼ニューデリー支局員|アジア経済担当
専門・関心分野
国際情勢、国家の開発、アジアと日本

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