
SMBC日興証券で「株」と「お金」を学ぶ
日興「家族でワクワク体験DAY」は、SMBC日興証券がCSR活動の一環として、小学生とその家族を対象にした夏休み恒例の社会学習プログラム。7月29日に東京・浜田山支店で行われたこのプログラムに、6組13人の家族が参加しました。
アニメとクイズで金融の知識を深める
まずはSMBC日興証券が取り組んでいる「持続可能な開発目標(SDGs)」の説明から。続く日本取引所グループ作成のアニメでは、2人の男女の人生を追いながら株や企業の仕組みについて学びました。
アニメでは、企業の資金調達の方法として「銀行からの融資」と「株式」を取り上げ、「銀行から借りたお金は返済しなければならないが、株式で集めたお金は返す必要がない。借りるのではなくお金を出してもらう」とその違いを解説。多くの人から少しずつお金を調達し、配当金や株主優待で利益を還元する株の仕組みや、配当金のほかにも株の売買で利益を得られる可能性があること、売買には企業の倒産や株価下落などのリスクが伴うことなど、メリットとデメリットも紹介されました。
「株主はお金を出すことによって企業を応援し、会社の夢の実現に参加しながら自分の資産を増やせる」「企業は株式投資で集めたお金で、みんなが必要としている物やサービスを生み出し、世界の人々の暮らしを豊かにする」というアニメの解説には、大人も感心していました。
お金の成り立ちや銀行のクイズでは「世界ではじめてお札(紙幣)をつくった国はどこでしょう?」(正解は「中国」)、「10円玉の成分は、銅・亜鉛・あと一つは何でしょう?」(正解は「すず」)といった難問も出題され、子どもと大人が一緒に頭を悩ませながらクイズに答えました。6組のなかで全問正解したのはわずか1組。参加者全員から大きな拍手を受け、笑顔を浮かべました。

株式チャートや名刺交換に興味津々
クイズの後は、全員で普段なかなか見ることができない証券会社の中を見学。実際の取引に使われるパソコンで、株価チャートを見ながら株の仕組みについて教わりました。両親が勤める会社の株価を調べたり、日経平均とダウ平均のチャートを見比べながら世界中に市場があることを教わったりする間も、子どもたちは目まぐるしく変化する株価に興味津々。トレードの疑似体験では「『前日比』は前の日の取引の最終的な株価との比較です」「株の売買をするときには、100株単位、1,000株単位という『単元』が決まっています」「希望する売買価格を指定して株を注文することを『指し値注文』といいます。売買を行う時に値段を指定せずに注文することを『成り行き注文』といいます」といった難しい話にも、しっかりと聞き入っていました。
事前に配られた特製の名刺を使った名刺交換体験では、子どもたちが緊張の面持ちでSMBC日興証券の社員と名刺交換に挑戦しました。最初は気後れしていた子どもも、2人、3人と交換するにつれて少しずつ慣れていき、堂々と名刺交換ができるように、複数の社員から受け取った名刺を見ながら、違いを見つけたり、名前を確認したりして喜んでいました。

SDGsと証券会社の関係とは
子どもから「SDGsと証券会社は、どう関係しているのですか?」という鋭い質問が飛ぶと、FC(フィナンシャル・コンサルティング)課長の淺見栄子さんが「全国の証券会社が加盟する日本証券業協会が、SDGsの達成に協力する方針を打ち出しています。」と解説しました。
同協会は「SDGs宣言」として①証券市場が有する資金調達・供給機能などを通じて社会課題の解決を目指す②ワーク・ライフ・バランスの推進などを通じて、働きがいのある職場づくりを目指す③様々な環境に置かれている子どもたちへの支援などを通じて、あらゆる機会を平等に与えられる社会の実現を目指す④協会および会員証券会社の役職員のSDGsに関する当事者意識を高めるとともに、国内外におけるSDGsに対する認知度および理解度の向上を目指す、という四つの目標を掲げています。また、グリーンボンド、ソーシャルボンドなどの「SDGs債」の信頼性、透明性の確保にも努めています。
SMBC日興証券でも、同社の掲げる経営理念に社会貢献の精神が組み込まれていることから、証券業を通じたSDGs貢献に積極的に取り組んでいます。

修了式を終えて子どもたちは
すべてのプログラムを終え、瀧口久高支店長から一人ひとりが修了証書を受け取ると、子どもたちはみんな満面の笑みに。「『日経平均』や『ダウ平均』という言葉の意味がわかった」「株取引に興味がわいたので、もっと勉強して、大きくなったら挑戦してみたい」「円とドルの関係も株価に影響するのが面白かった」「名刺交換は緊張したけれど、いろんな人とあいさつができて楽しかった」と、うれしそうに感想を語りました。
この日鑑賞したアニメに「株式投資を通して社会の動きや会社の情報を集めると、新聞やテレビのニュースが身近になり、世界が広がり始める」という言葉がありました。お金や投資の知識は将来必要になるもの。証券会社によるプログラムを体験した子どもたちも、株や経済に興味を持つことで、社会との関わりを広げるきっかけを得たことでしょう。
