
お金のセンスをトレーニングするもっとも効率的な方法は?
お金というのは基本的に人間が使うものですから、人間の生活と切り離して考えることはできません。つまり、人との関わり方が上手な人は、お金との関わり方も上手である可能性が高いのです。お金と上手に付き合うためには、結局のところ、他人と上手に付き合わなければなりません。
すべては観察から始まる
人とのコミュニケーションが重要という話を聞いて、外交的で会話上手であることを思い浮かべてしまった人は少し考え方をあらためてください。ここで言うところの人との関わり方というのは、相手の状況や自分の状況を理解し、最適な距離を保つことを意味しています。ベタベタと濃密な人間関係を構築するという意味ではありません。
人とのコミュニケーションの基本は、他人が何を考えているのか的確に理解することです。これができないと、次の自分の行動を決めることができません。他人の考えを知るためには、他人の行動をよく観察しておくことが重要となります。
顧客のニーズに合った提案ができる、上司が望む書類を適切なタイミングで提出できる、顧客のクレームをうまく処理できるなど、仕事の進め方が上手な人は、総じて、相手のことをよく観察しています。ズバ抜けて営業成績のよい営業マンは強引なタイプではないことがほとんどです。相手をしっかり観察して、最適なタイミングでアプローチするのでよい成績を収められるのです。
相手を観察する上での基本は「定点観測」です。
定点観測とは、観察対象を毎日、同じ時間に同じように見続ける観測方法のことです。あえて同じ見方を続けることで、ちょっとした変化を確認し、最終的には大きな変化の兆候を探るというものです。
この手法は対人コミュニケーションにも応用することができます。いつも話している話題に触れなくなった、前は肯定的な言い方をしていたのに否定的な言い方になったなど、ちょっとした変化を知ることで、その人に何が起こっているのか、早めに察知することができるようになるのです。
人やモノの動きも重要な情報源といってよいでしょう。
いつも届いている郵便物が届かなくなった、いつも来ていたお客さんが来なくなったなど、見過ごしてしまいそうな小さな変化でも、背後には大きな動きが存在している可能性があるのです。
状況に先回りできれば、仕事も人間関係もお金もうまくいく
実はこうした変化を察知するスキルはお金を引き寄せるスキルとかなりの部分で一致しています。
状況の変化に対して敏感になってくると、何かが起こる前に先回りして対応できるようになります。これは仕事をする上で、大きなメリットと言ってよいでしょう。何よりつまらないトラブルが少なくなりますし、相手から評価される可能性も高くなります。ムダな時間がなくなり、もっとも大事な仕事に時間を割くことができるので、仕事の質が上がるのです。
仕事の能力が高い人は、性格的にもすばらしい人が多いとよく言われますが、それは半分本当で半分ウソと考えてよいでしょう。彼らが「いい人」と言われるのは、本当にいい人なのではなく、相手からの評価が高くなるよう先回りできているからです。多少、打算であっても、人間関係がうまくいくなら、それはそれで立派なことです。
仕事がしっかりできることは、経済的に豊かになるための基礎ですから、お金の話と密接に関係しているのは当然といってよいでしょう。
また、周囲の状況を理解する能力が高い人は、社会全体の雰囲気の変化にも敏感です。ビジネスや投資においては、市場の変化に先んじて動くことが何より重要となります。社会の変化に気付かない人は、当然、ビジネスや投資でも出遅れてしまいます。
状況を観察する力は、そのままコミュニケーション能力につながり、ひいてはお金を吸い寄せる原動力となるのです。まずは、周囲の状況に気を配るところから始めてみてはいかがでしょうか。












































































